Opening


世界は時に残酷で、
時に優しい。


「こんにちは、ボクの理想。」


男は地平線を見つめて、世界を見下し、笑う。
世界はそんなことを知らず静寂に身を包み、眠る。

視線の先に映るは嘘か真か。それを知るものはまだいない。


「平和を、祈ろう。」


男は天へと手を伸ばし、囁いた。
幸せそうに、憎しみを込めて。




さあゲームの始まりだ。
ルールはボク次第、チェックメイトは君次第。


最高のシナリオを片手に、男は世界へ足を踏み出した。







(君は、ボクを超えられるかな)